2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧
3回目に取り上げるのは、『さざなみのよる』(木皿泉 河出書房新社)です。 今、ブログを書くにあたり気がつきました。タイトルの『さざなみのよる』、全部ひらがなですね。「さざ波の夜」でも「さざなみの夜」でもなく、「さざなみのよる」。しかも表紙の題…
アラフィフに未来予想図が描けるか? 未来は若者のもの? いやいや、われらアラフィフの未来も、案外捨てたもんじゃない。 若いときは、未来はどこまでも続いていて、つかみどころがなかったけれど、人生の折り返し点はとっくに過ぎた(たぶん)今となって、…
今回取り上げる作品は『ひと』(小野寺史宜 祥伝社)です。 高校生の時に事故で父親を亡くし、女手一つで育ててくれた母親を、故郷の鳥取に残し上京してきた主人公、「僕」の日常は、ある日突然変わってしまいます。母親が、原因不明の突然死をしたというの…
2019年本屋大賞ノミネート作品を読む! ①ということで、たぶん②③と続く予定です。よろしくお願いします。 一作目は、『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ 文芸春秋) 主人公は森宮優子17歳。3歳になる少し前に母親が交通事故で亡くなり、父親に育てら…