本と砂糖壺

本と散歩と、あれこれ

読書

本屋大賞ノミネート作品を読む! ③

3回目に取り上げるのは、『さざなみのよる』(木皿泉 河出書房新社)です。 今、ブログを書くにあたり気がつきました。タイトルの『さざなみのよる』、全部ひらがなですね。「さざ波の夜」でも「さざなみの夜」でもなく、「さざなみのよる」。しかも表紙の題…

本屋大賞ノミネート作品を読む! ②

今回取り上げる作品は『ひと』(小野寺史宜 祥伝社)です。 高校生の時に事故で父親を亡くし、女手一つで育ててくれた母親を、故郷の鳥取に残し上京してきた主人公、「僕」の日常は、ある日突然変わってしまいます。母親が、原因不明の突然死をしたというの…

本屋大賞ノミネート作品を読む! ①

2019年本屋大賞ノミネート作品を読む! ①ということで、たぶん②③と続く予定です。よろしくお願いします。 一作目は、『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ 文芸春秋) 主人公は森宮優子17歳。3歳になる少し前に母親が交通事故で亡くなり、父親に育てら…

バレンタイン義理チョコ事情

今週のお題「わたしとバレンタインデー」 根が生真面目なのかもしれない。私は義理でチョコを贈るのは失礼なのではないかと、ずっと思っていた。だから、職場で女子グループから男性陣に贈る「組織的義理チョコ」以外は、義理チョコを贈ったことはない。 し…

『また、同じ夢を見ていた』を中学生が好む理由(わけ)

『また、同じ夢を見ていた』(住野よる/著 双葉社) 私は学校司書をしています。学校司書とは学校図書館(図書室・・・と呼ばれることが多いですが)の担当者で、小学校などでは「図書の先生」とか言われたりしている人たち、と言えばイメージいただけるで…

原田マハ『暗幕のゲルニカ』はどこまで史実か?

こんにちは。できたてホヤホヤブログ「本と砂糖壺」へようこそ。このブログ、読書6割&散歩3割&くらし1割のつもりなのですが、今回初めて、メインのつもりの本について書きます。 今回書かせていただくのは、原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』です。 この本…